パーソナルトレーニングとは?
パーソナルトレーニングは、個人に対して様々な方面から目標達成のための訓練や指導を行うという意味です。
一般的には、ダイエットやボディメイクのために食事や運動の指導を受けるイメージがありますが、実際にはパーソナルトレーニングはさまざまな要望に対応することができます。
たとえば、膝の痛みがあり病院に行くほどではない場合でも、筋肉や体の動き、姿勢などの体の機能的な面での不調を改善するアドバイスや指導が可能です。
簡潔に言えば、「病的な不調を除いたあらゆる体の機能や調子の改善のための訓練や指導ができる」ということです。
各種ジムとパーソナルジムの特徴・効果比較
「24時間ジム」「スポーツクラブ」「オンラインフィットネス」「エクササイズ動画」の特徴から比較します。
①24時間ジム・コンビニジム
最大の特徴は「いつでも行ける」です。最近は駅前にも多く出店し、仕事帰りにも立ち寄れるため、人気があります。店舗には豊富なマシンとスタジオ設備が完備されている場合もあります。価格も月額7,000円程度が一般的です。
そう考えると、24時間ジムやコンビニジムで十分であり、価格も安いと思われるかもしれません。しかし、このコンビニタイプのジムは「目標を持ったトレーニング初心者」にはおすすめできません。
その理由は、「いつでも行ける」という特徴が人間の欲求の中で「安全に生存したい」という「生存欲」に関連しており、「手軽だから行かなくても困らない」という状態であり、トレーニングが趣味ではない場合、継続することが難しい可能性が高いからです。
何となく決めた目標は、日数が経つにつれて曖昧になります。
「今回こそは痩せるまで毎日ランニングだ!」と一念発起したことはありませんか?それをきちんと目標に達成するまで継続できましたか?実は、人間の意志はその時々に流されやすく、目標設定時のようなモチベーションを維持することは難しいのです。
24時間ジムやコンビニジムでは、パーソナル指導が禁止されている場合もあります。初回の指導や使い方については教えてもらえるかもしれませんが、モチベーションを高めてくれるとは限りません。
実際に、24時間ジムやコンビニジムを含むフィットネスクラブについての調査結果では、半年間での退会率がなんと70%にもなります。つまり、7割の人が半年で退会しているのです。
その7割のうち、どれくらいの人々が「結果が出たから辞めた」と言えるでしょうか?多くの人々が求めている目標を達成できずに退会してしまっていると考えられます。
② スポーツクラブ
スポーツクラブ・フィットネスクラブの最大の特徴は、「総合的なサービス」です。ほとんどの場所でお風呂やサウナ、アメニティグッズなども完備されています。
しかし、実際にはパーソナルジムの方がスポーツクラブやフィットネスクラブよりも月会費が安く設定されており、1回あたりの料金もパーソナルジムの方が多くの場合安価です。
プールがあり、スタジオプログラムも充実している場所や、岩盤浴やマッサージができるようなちょっとしたスパのようなお店も少なくありません。
充実したサービスは魅力的ですが、目標達成にどれだけ有利なのでしょうか?筋肉をつけたりボディメイクをしたい場合、サウナやプールは必要ありません。
脂肪を燃やして痩せて、美しい服を着たい場合は、岩盤浴よりも運動に特化し、食事指導を受ける方が効果的です。
サービスの多さに気を取られる結果、体が変わらないのであれば、それは本末転倒です。
一部のフィットネスクラブでは食事指導を行っているところもありますが、ほとんどの施設では食事管理のサービスは提供されていません。
結果的に、運動と食事の指導に焦点を当てて比較しても、パーソナルジムの料金の方がフィットネスクラブよりも安価です。
③オンラインフィットネス
オンラインフィットネスサービスはここ数年で急速に普及しました。
スポーツクラブやヨガスタジオなどで行われるレッスンをパソコンやタブレット端末を使用してリアルタイムで試聴しながら、インストラクターの指示に合わせて運動するサービスです。自宅にいながら、スタジオの臨場感を体験することができます。
画面のオンオフが可能なので、化粧や支度に手間をかける必要もありません。運動が終わったらすぐにシャワーを浴びてリフレッシュできるのも利点です。
デメリットとしては、コンテンツを効果的に配信できるツールがないため、音声のずれや通信の切断が起こりやすくなります。自宅の環境上、静かに運動しなければならないため、できるエクササイズは限定されてしまうでしょう。
④動画サイトのフィットネスコンテンツ
③に近いコンテンツです。動画サイトでは、さまざまな経歴を持つトレーナーが多くの動画を投稿しています。テロップなども付いており、「家でちょっと運動してみよう」という方には最適なコンテンツです。
目的別にタイトルなどもついており、動画サイト内で検索すると、自分に合った動画をたくさん見つけることができます。
注意すべきデメリットは、これらの動画は「一般的な人が行うべき運動」という内容であり、個々の人に本当に必要なのか、またその人にとって危険な運動ではないかといった点に触れられないことです。
私はこれを「置きっぱなしエクササイズサービス」と呼んでいますが、この中には非常に危険なものも多く存在します。怪我の原因となるような内容も潜んでいるため、注意が必要です。
⑤パーソナルジム
パーソナルジムでは、特定の目標に集中したアプローチが受けられます。
「①ダイエットをしたい ②自炊ができる ③軽い腰痛がある ④2ヶ月で4キロ減を目指す ⑤睡眠時間が不規則」といった条件を持つお客様に寄り添った指導が行われます。
栄養や睡眠のアドバイス、脂肪燃焼に効果的なトレーニング指導、体の不調に対するコンディショニングストレッチなど、さまざまなサポートが受けられるでしょう。
1回あたりの料金は8,000円で、週1回の場合は月額32,000円となり、月会費は5,000円ほどです。マンツーマンのトレーニングだけでなく、食事指導や健康チェックも含まれます。
一方、フィットネスクラブでパーソナルレッスンを併用する場合、月会費は12,000円+1回のマンツーマンのトレーニングが32,000円(4回)で合計46,000円かかり、食事指導は含まれません。
パーソナルジムは、健康に関する学習塾のような側面もあります。トレーナーが個人に合わせた内容を提供するため、自身で学習し、最適な健康法を身につけることもできます。
目的や目標が明確であれば、断然パーソナルジムがオススメです。直接指導を受けながら頑張ることで、費用対効果が高まるでしょう。
パーソナルジムの効果1:肉体的に満たされる
健康な状態であるだけでなく、自分の体に満足し、コンプレックスがなく自信を持てる状態と言い換えられるかもしれません。
例えば、ご自身の体つきや体型にコンプレックスを感じている場合、パーソナルトレーニングは健康に対して直接的な関与を持つことができ、そのコンプレックスに向き合う手助けとなるでしょう。
パーソナルジムの効果2:精神的に満たされる
肉体的な側面だけでなく、コンプレックスの解消も共通する点として挙げられます。セロトニンという幸せをもたらすホルモンは、運動によって増加し、睡眠時にも分泌されることが研究によって示されています。
トレーニングによって経験する外的ストレスに打ち勝つことで、達成感などの報酬を得ることができ、精神的なストレスの緩和にも役立つでしょう。
精神的なストレスが軽減されると、イライラなどの感情も和らぎ、良好な人間関係の構築にもメリットがあります。結果的に、トレーニングは精神的な健康にもつながると言えるでしょう。
パーソナルジムの効果3:社会的に満たされる
トレーニングを通じて、新しい人間関係や社会性の構築が行われることはよくあります。非日常的なトレーニング空間は、自分だけの特別な場であり、趣味的な活動の範囲を広げる機会ともなります。
また、トレーニングを行うことで健康や体に関する情報を取り入れる機会も増え、それが社会的なアドバンテージにもつながる可能性があります。
これらの理由から、運動はまず健康に対して多くの利点をもたらし、さらにマンツーマン指導による学びや体の変化が得られる場合は、さらなるアドバンテージが期待できると想像されます。
メリット(女性編)
女性の減量や筋トレには注意すべき点がたくさんあります。女性の体は繊細でストレスに敏感な反応を示すことがあり、それは精神的、肉体的な面で言えることです。
女性に特化した指導が必要な理由を説明します。自分の体に関して気軽に相談できたり、環境を整えることができる指導が提供されるからです。
最大のメリットは、自分に合ったトレーニングを受けることができること、そして最短で理想の自分になれることです。
トレーナーはお客様の要望や普段の生活スタイル、体の癖や習慣について詳しくヒアリングし、お客様に合わせたメニューを考案します。これにより、無駄なく効果的なトレーニングに取り組むことができます。
特にトレーニング知識がない初心者や運動が苦手な女性にとっては、プロの指導者の管理と指導のもとで体を鍛えることが重要です。間違ったトレーニング方法で時間を無駄にすることなく、自分が理想とする体型に最短で近づくことができます。
生理反応を配慮しながらできる
女性のホルモンバランスは妊娠や出産のために周期的に大きく変動します。この点を把握して運動や食事などを行わなければ、目標に到達することは難しいだけでなく、体調不良などの大きな原因となってしまう可能性があります。
性別に応じた配慮を受けられる個別指導は安全かつ効果的です。
メンタルの特徴をアドバンテージに活用できる
男性に比べて女性は闘争を好まないと言われます。困ったことに巻き込まれた際に逃げることを選ぶのは女性のメンタル反応の特徴の一つです。これは種を守るための自己防衛本能によるものです。
男性はより頻繁に「闘争」を選択する傾向がありますが、これは脳の構造的な違いや性ホルモンの影響によるものです。
女性は基本的に困難や危機に対して別の手段で解決を試みる傾向があります。
これは少し高度な次元で、「自分の立てた目標に対して困難だと感じた場合、諦めてしまう」という結果につながることが多いようです。
ただし、これは性差による本能的な特徴であり、強い意志を持つ人は克服することもできます。しかし、より簡単に問題を解決したい場合は、サポーターとして一緒に取り組んでくれる人がいると良いでしょう。
また、ダイエット活動を周囲に知られることを嫌う女性も多いようです。自分自身を美しくする努力は素晴らしいことですが、「見られたくない」という場合には、マンツーマンのトレーニングが最適です。
「スポーツジムに入会してみたけど、周りの人はみんな運動が得意で、居心地が悪い。」
「マシンのエリアにはマッチョな常連客ばかりで入りにくい。」
こんな感情を抱いた経験はありませんか?運動が苦手な人にとって、周囲に他の人がいると不安でなかなか取り組めませんよね。
パーソナルジムは個室空間が多く、他の人と顔を合わせる必要もなく、集中して取り組むことができます。また、お子様連れでも周りを気にする必要はありません。
無理なく身体能力・機能を向上できる
女性の体は変わりにくいと言われます。ホルモンバランスによる影響以外に、現在の身体機能の低下が制限要因となる場合もあります。
重要なのは、個別の筋肉を強化することではなく、身体が本来持っている機能を向上させることです。
これを知らないと、フィットネスクラブでマシントレーニングに重点を置いてしまい、個別の筋肉にだけ弱い刺激が与えられる結果になってしまいます。
その結果、何も成長させることができず、長い間効果の現れないトレーニングを続ける状況に陥ってしまいます。
生活にあったリズムプランで進められる
体について(怪我や既往歴)も聞き、個人の体に合わせた最適なメニューを考えてもらえます。
普段の仕事や家事・育児など、生活スタイルなども考慮し、心と体にストレスを与えないような一人ひとりにあったトレーニングメニューを作り指導してくれます。
デメリット(女性編)
トレーナーとの距離が近い。ボディタッチが気になる
トレーナーの中には、特別な知識や技術を持たずに経験だけに頼って活動している人が存在することは否めません。彼らは女性の相談事に無頓着であり、言動が不適切になることもあります。
フォーム指導の際、口頭だけでは正しい動きに誘導できず、ボディタッチが増えることでハラスメントにつながる場合があります。
知識と技術的な経験が豊富なトレーナーを選ぶか、研修をしっかりと行っているパーソナルジムを選ぶことが重要です。
コネクトジムでは、お客様が不快な思いをしないように接触方法に配慮しています。
例えば、筋肉を刺激するために手で叩く場合、手の甲を使うなどの配慮があります。指で触られるよりも不快感が少なく、安心してトレーニングを行うことができます。
トレーニング内容がきつくなりがち
マンツーマンの指導では目標に対して期間を設定して実施をします。
トレーニングのメニューや内容、食事指導に関しては自分ひとりで行うよりもはるかに強くなりますが、メリットである「適切な内容を指導されること」の裏返し。
しっかりと説明してくれるトレーナーであれば問題ありません。
高額になりがち
「自分でトレーニングができる場合」以外は、マンツーマン指導が最も効率的で費用対効果が高いことは言うまでもありません。
しかし、世間には「超高級志向」を謳っているパーソナルジムも少なくありません。
重要なのは、「自分がそのジムに何を求めているか」です。もしスパのような施設設備を利用しながら運動したいのであれば、フィットネスクラブが最適です。
「食事や睡眠などの生活の改善点まで見られるのは嫌だ」と感じるのであれば、フィットネスクラブ内でマンツーマン指導を受けることが良いでしょう。
しかし、最短で最適な生活や運動の指導を受け、それをしっかりと身につけることができれば、マンツーマン指導を終えた後でも得られた知識は永久的に健康や体づくりのために活用できる「自分のもの」となります。
メリット(男性編)
正しく高品質な運動を行える
男性は周りの人と比べて無理な重量を扱うことが多いです。その結果、奇妙な動きや無理な動きをして、怪我をする可能性があります。
マンツーマン指導では、他の人と比較することなく、個々に最適な重量を選び、正しいフォームでトレーニングを行うことができるため、怪我のリスクが減ります。
例えば、腕立て伏せをする際には、主に大胸筋(胸の筋肉の一つでボディメイクに非常に重要な筋肉)が使われますが、フォームが間違っていると腕の筋肉を主に使ってしまいます。そのため、肩を痛めてしまい、運動を続けることができなくなることもあります。
また、動画を見て腹筋を行ってみたら首が痛くなるという経験はありませんか?実は腹筋も簡単そうでありながら、奥が深く難しい運動です。正しく行わないと首の筋肉に負担がかかってしまいます。
男性は重いトレーニングをする際にも、トレーナーが適切に補助を行うことで、何か問題が起きてもいつでも対処できるという利点もあります。
苦手な部位に対しても負荷をかけることができる
どうしても得意な部位の種目を多く行ってしまうことはないでしょうか?きつい種目は後回しにしてしまいがちなもので、これも「できるだけ楽をしたい」という欲求から来る自然な行動原理。
決められた日程でトレーニングを行える場合は別ですが、このパターンに入りやすい男性もマンツーマン指導は非常に有効です。
仕事の付き合いがあっても効果を出せる
仕事の飲み会や接待で仕方ない不摂生はだれでもあるでしょう。ダイエットの基本は食事の制限にあるので不摂生が増えがちな男性は目標達成が難しくなります。
社会的な背景についても配慮をしてもらいながらサービスが受けられるパーソナルジムは十分に効果を実感できるでしょう。
男性の健康リスクの改善につながる
男性が気にする健康リスクに「高血圧」があります。
運動を行うことで得られる効果として、心臓から送り出される血液が増量して血管内壁が刺激され、柔軟性の改善が起きたり、運動後に交感神経の興奮が緩み血管収縮を抑制することで結果的に血圧が下がることがわかっています。
方法論を理解せずにトレーニングすると運動中の突発的な事故にもつながりかねません。強度管理できる専門家としてトレーナーが指導する環境はいつまでも健康的でいたい男性にはメリットです。
デメリット(男性編)
高額になりがち
女性と同様、男性にとっても比較的高額な買い物となることは想像しやすいでしょう。男性にとっても重要なのは、自分がそのジムに何を求めているかを明確にすることです。
「ダイエットやボディメイクをしっかり行いたい」「安全かつ健康的な体を手に入れたい」といった希望に応えてくれるパーソナルトレーニングは料金がかかりますが、支払った分だけのリターンがあれば選択肢として優れていると言えます。
自尊心が傷つく場合がある
トレーナーのコミュニケーションスキル次第ですが、運動が苦手な自分に対してプライドを傷つける瞬間が少なからずあるかもしれません。
特に男性は以前に自分が最も強かった時のイメージに固執しがちです。
トレーニングは常に自分を超える内容の連続であり、昔できていたことが今はできなくなっていることにショックを受けるかもしれません。
しかし、最終的にはすべてのことができるようになり、体型や数値の改善を実感できるでしょう。最初の数回を乗り越えれば、最後には素晴らしい結果が待っていますので、ぜひ頑張ってください。
パーソナルトレーニングの身体に与える好影響
メンタルの強化
トレーナーからの指導を受けても、実際の筋トレは自分自身で行わなければなりません。体を作り上げるためには、現在の力をわずかでも超えることが重要です。
「もう限界だ!」と感じたところからさらに一歩踏み込む心理的な強さもトレーニングされていきます。この心のブロックを乗り越えるために、トレーナーの存在は重要です。
食べることができる環境でも、我慢するという精神力を養うことができます。
身体機能の強化
パーソナルジムに通う理由の第一位はダイエット目的がダントツです。身体トレーニングや食事制限は、体の変化に大きな効果をもたらします。
しかし、ダイエット中に起こる身体の変化は外見だけではありません。
身体トレーニングによって、筋肉量や心肺機能の向上、柔軟性の改善など、さまざまな側面での改善が見られます。体がより動きやすくなり、疲れにくくもなります。
怪我をしにくくなるだけでなく、病気に対する抵抗力も高まり、全体的な肉体の向上につながります。
体組成の好変化
最初の目的がダイエットやボディメイクであれば、筋肉量や体脂肪量の変化が最も重要な指標となります。筋肉量の増加は女性には引き締まった体つきを、男性には逞しい体つきをもたらし、目に見える大きな変化が現れます。
運動と食事の管理は結果的に身体の変化をもたらします。
脂肪の燃焼は基本的には1kgあたり8,900kcalです(一般的には1kgあたり7,200kcalとされていますが、これは誤りです)。
おおよその理論値では、
目標の燃焼させたい脂肪量(kg)× 8,900 ÷(基礎代謝+活動代謝−摂取カロリー)= 達成日数
この達成日数に向けて目標を立ててトレーニングなどを組んでいくことは、パーソナル指導ならではの特徴です。
また、筋量を増やすことで相対的に体脂肪率は低下するため、筋トレによる体の変化は重要です。ただし、筋肉の発達には壁が立ちはだかるタイミングがしばしばあります。
アラゴンモデルという指標を用いると、トレーニングを続けて一年以内の人をトレーニング初心者と定義します。この期間は筋力トレーニングの効果が筋量に大きく影響することが分かっています。
人間の体には筋肉の発達を抑制するミオスタチンというホルモンが存在し、トレーニング初心者の場合、ミオスタチンの抑制は少なく、むしろ筋肉を合成するホルモンの働きが強くなる状態になります。
トレーニング初心者は計画を立てて行うことが重要であり、初心者が行いやすい負荷の調整や実施タイミングにおけるミスを減らし、最大限の効果を得られるトレーニングを実践することがパーソナルトレーニングの魅力です。
健康に対してポジティブ思考
ダイエットやボディメイクに関する食事や運動について学ぶだけでなく、他にも様々な身体に関する知識を身につけることができます。
知識を得ることで、身体にとって何が有益で何が害悪なのかを判断できるようになり、より健康に関する意識が高まります。
高い意識を持つことで、健康的な行動や栄養についての情報を広く得ることができます。また、身近にトレーナーがいることで、長期間にわたって健康的な生活を送ることができるようになります。
パーソナルジムの効果を上げるために日常的に(意識)することは?
ストレッチ
運動の刺激は健康になるためのさまざまなホルモンを活性化させるため、しっかりと負荷をかけることが重要です。そのため、1回のセッションで負荷をかけた運動に重点を置くことが良い方法です。
運動やトレーニングの後は、筋肉が強い収縮を繰り返した状態であり、過剰な収縮による筋肉の硬直が起こることがよくあります。筋肉は収縮を繰り返すと血流が不十分になり、疲労物質が蓄積されるため、ケアが必要です。
レッスン中に行われるストレッチの指導でも、時間を効果的に使うためには、次回までに疲労を回復させ、運動効率を向上させるためのストレッチが非常に重要です。
運動効果を高めるためのストレッチは、体幹や肩、股関節などの大きな関節部分を重点的にストレッチすることです。
<体幹のストレッチ>
1キャット&カウ
①四つ這いで肩の下に掌・股関節の下に膝をつく
②背中を丸め頭とお尻を下に下げ数秒キープ
③背中をそらし頭とお尻を上に向け数秒キープ
2チャイルドポーズショルダーツイスト
①四つ這いで肩の下に掌・股関節の下に膝をつく
②片側の腕を脇の下に通し、通した側の方と耳を床につける
③数秒キープした後逆も行う
3グレイテストポーズ
①脚を前後に開きラン時の姿勢を作る(前脚は膝90度でくるぶしの上に膝、後ろ足はその状態で膝を伸ばし切れる位置)
②前に出した足と同じ側の手を横から天井側に持ち上げる
③数秒キープした後足を入れ替え逆も行う
4 サポート付き開脚
①お尻の下に枕などのクッションを当て長座で座る
②脚を左右に大きく開脚する(できる範囲)
③骨盤を立ててキープするか、できれば前屈をする(背中を丸めない)
④ 数秒キープ
ウォーキング・ジョギング
軽い有酸素運動も非常に有効です。トレーニングでは強い負荷をかけるため、筋肉にはダメージが強く蓄積しています。
「せっかく運動しているのであれば、その効果をもっと高めるためにちょっと筋トレをやってみよう!」と考える方も多いですが、慣れないうちは筋トレを追加で行うことはおすすめしません。
合間ではしっかりと休息を取る必要があります。
自宅でのトレーニングを行う場合は軽い全身運動を、その日摂取したカロリーの余剰分が脂肪に変わらないようにする程度の内容で行うことが重要です。
目的に合った食事(栄養)を摂る
ダイエットやバルクアップでは摂取すべき栄養に大きく違いがありますが、ここをおろそかにした場合狙っている効果が出しきれず、目標達成の障害になることがあります。
筋量を増やしたい場合、運動する日に食事でとるべきカロリーと栄養を多くすることが基本ですが、ダイエットにおいては糖質と脂質を多く摂りすぎのオーバーカロリーだと、痩せるタイミングを遅らせる結果になることもあります。
中途半端な食事制限をしてしまうのも効果に影響します。
ビタミンやミネラルなどの微量栄養素や食物繊維など重要な栄養を取り入れつつ、目的に合わせて3大栄養素をどの程度摂取していくかのアドバイスなどを抑えて日常的な栄養管理を行うことが重要です。
しっかりと休む(睡眠)
運動をした日はぐっすり眠れるが、それ以外の日は遅くまでテレビやスマホを触ってしまうなんて事ありませんか?
トレーニングを行わなかった日の休養こそが体を作る際には重要となることをお忘れなく。
ある研究データでは「よく寝れたと感じる群」と「あまり寝れなかった群」で筋量の差を確認したところ、「よく寝れた」と感じている方が筋肉への成長がしっかりと起こっていたことがわかっています。
睡眠はたくさん摂ることが重要なのでしょうか?実はこれが落とし穴で、「よく寝れたとと感じる群」の中には1時間から3時間程度の睡眠でも満足できるショートスリーパーの方もいました。
このことから睡眠の長さはさほど重要ではなく、いかに「しっかりとした睡眠」=「質の高い睡眠」を摂ることができているかが重要なのです。
睡眠の質は、
①途中で起きていないか
②いつもと同じ時間に就寝・起床できているか
③覚醒後スッキリとしているか
④日中の疲労感や眠気が出ていないか
などの項目が評価基準としてあるため、確認をしてもらうのも良いかもしれません。
パーソナルジムで効果が出やすい人・向いている人の特徴
言われたことを守れる
一番失敗してしまうパターンが「伝えられた内容をしっかりと行えていない」ことです。
制限すべき物を食べたり、日常的に指導されている運動を実施しない場合は、トレーナーが立てた計画指標に乗らなくなってしまいます。指標に乗らないとモチベーションも低下してしまうなどの悪影響が出てきてしまうでしょう。
できなかったことを素直に話せる
「できていないこと」や「やってしまったこと」をきちんとトレーナーに伝えられているかが重要です。
「やれたこと」の報告も大切ですが、トレーニングにおいては間違ってしまったことの修正をかけていくことが重要です。
計画指標とは要するにナビの目的地設定。設定した目的地に対して、例えば道を一本間違えてしまったとしてもそれがわかっていればルート修正をしてその時々に最適なルートを提示してくれます。
トレーナーは皆さんがご自宅での活動を申告をしていないとどこでルートから外れたのかが分からなくなってしまいます。しっかりと目標に向かうためにきちんと失敗談も話せると良いでしょう。
うまくいかなくても楽観的に過ごせる
体重の落ちが悪くなるとこの世の終わりかのようない落ち込み方をされる人も多くいらっしゃいます。体の変化はプラモデルの改造のように切ったり貼ったりで行える単純なものではありません。
女性の場合は性ホルモンの影響も強く受けるので1か月全く数値の変化が起こらない事もあります。これストレスを感じ過ぎてしまうと人体では抗ストレスホルモンを分泌します。
精神的に追い詰め過ぎてしまわないような多少楽観的な感性を持ってレッスンを受けることが望ましいでしょう。
少しの変化を楽しめる
人は「嬉しい」「楽しい」「幸せだ」と感じるホルモンが存在しています。セロトニンというホルモンの働きですが、これには精神的なストレスを軽減してくれる作用があります。
精神的ストレスが強い場合、抗ストレスホルモンが働き筋分解を促進してしまいます。
物事を楽しむ感情がはっきりしている人はセロトニンの分泌量が高いことがわかっていますので、体の見た目や身体機能などの少しの変化に気が付き喜べるだけでも反応が変わります。
小さな変化の積み重ねが最終的には大きな成果に繋がるものです。
どんなパーソナルジムに通うと効果が出やすいのか
在籍しているトレーナーが資格を持っている
近年トレーナーという仕事は手軽に始められるようになってきています。
自分自身が筋トレが好きで行っていた趣味が転じて指導者になることは悪いことではありませんが、自分の体の経験則しかないトレーナーではその経験外の内容には無頓着です。
マンツーマンでの運動指導を行うには単純な筋肉への効果だけでは務まりません。そこで確認すべきはそのトレーナーが持つ資格です。
日本にはトレーナーの育成や養成をしているスクールなどが数多く存在していますが、そのような資格よりも協会が発行しているようなものの方がしっかりと勉強をされている傾向があります。
【NESTA】全米エクササイズ&ポーツトレーナー協会 アメリカ・カルフォルニア発祥
【JATI】日本トレーニング指導者協会 日本発祥
【NSCA】ストレングス&コンディショニング協会 アメリカ・コロラドスプリングス発祥
【健康運動指導士(者)】健康・体力づくり事業財団 日本発祥
トレーナーの中には柔道整復師や理学療法士などの身体機能に特化した国家資格を持つ人も少なくありませんのでなお信頼性が増します。
運動以外の知識が豊富な人材がいる
パーソナルジムを探す時にホームページなどを活用されると思います。
ジムのホームページを見た時にトレーナーのコンテスト自慢や運動に関しての内容しか見えないジムは警戒した方が良いでしょう。
見栄えはするかも知れませんが、裏を返せば「かっこいい体を見せつける事しか書く内容がない」ということになります。
知識や技術が不足しているトレーナーの指導を受ける事になりますので要注意です。
逆にトレーニング以外のお役立ち情報や顧客の健康のためになる記事がたくさん掲載されているなら、知識を持ったトレーナーがいることになるので一つ着眼点としていただけると良いのではないでしょうか。
週1.5回通える金額設定のジム
トレーニングの効果がしっかりと出るには週2回の実施が必要であると言われています。しかしパーソナルジムでは基本、価格が高く設定されている事がほとんどです。
そこでおすすめなのが月6回のペースで運動を行うことです。
週に2回の時と1回の時がある感覚ですが、こうすることで料金面の最大値を設定しながら1週1回の運動よりも効果を出す事ができます。
安かろう悪かろうのジムも多くあるため他の要素と組み合わせて料金的な部分を天秤にかければより良いジムが見つかるかもしれません。
一番続くのは家チカ・職場チカ
ジムを退会する多くの理由は「通うのが面倒」というのは何年たっても変わりません。
この心理的な作用を打ち消す最も簡単な方法が、さっさと行ける場所に通う事です。
例えば家から近ければ多少のことであれば予約をしたレッスンをすっぽかすことはないでしょう。すっぽかしそうになっても、トレーナーからの電話がなれば「とりあえず行くか」と考えられるかもしれません。
また職場の近くで家への帰り道にある場合も急な残業などがなければ仕事終わりのついでに通う事ができます。
このように何事も「通いやすい」を念頭においたジム選びをすることで、3日坊主、1週間坊主、1ヶ月坊主から脱却できていくでしょう。
トレーナーとの相性問題が解決しやすい
上記の内容を満たしていたとしても、相性が合っていないと問題です。
細かく教えて欲しいのに大雑把に話してくる人や、説明が論理的すぎて感覚派の自分では全くわからない、など相性はとても大切になります。
こればっかりは一度会って話して相性が合うかどうかを確認することでしかわかりませんので、パーソナルジムを選ぶ場合は、後ほど、担当者の変更ができるかどうかも確認する必要があるでしょう。
効果はいつから出始めるのか?
一般的にはオーソドックスなものでは週2回のトレーニングを行うと開始後最初の2週間程度は神経の反応が高まり、強い運動や難しい運動に適応できると言われています。つまりこの2週間で体は運動ができるように準備を整えるのです。
次は4週目までの間で徐々に筋肥大の効果を得ていきます。
これは人体生理として普通のことですので、それを踏まえると一先ず4週間程度は間違いなくトレーニングを続けることが必要です。
その上で脂肪燃焼の場合は端的な数値で考えていくと、脂肪の燃焼は基本的には1kgあたり8,900kcalであると言われているので、目標の燃焼させたい脂肪量(kg)×8,900 ÷(基礎代謝+活動代謝−摂取カロリー)=達成日数。
一般体型でパーソナルでしっかりと動く20代女性が5kg脂肪を落としたいのであれば、
36,000kcal ÷(1,110+900−1,300)= 約55日です。
この数値は体重に関与するむくみなどを考慮していないため実際はもう少し早く体重の変化が起こる人も多くいます。
筋肉が少なく運動に慣れていない人の場合、筋力を高める期間も含まれるため、28日+55日=83日間、約3か月がよりダイエットに必要な理想的な日数です。
では筋量の増加を目的とした場合ではどうでしょうか?
この場合ダイエットの際と最初は同じ考え方の4週間で体の準備を整えることからスタートをします。
前述のアラゴン指標で言うトレーニング初心者の場合、ミオスタチンの抑制は少なく、どちらかというと筋肉を合成するホルモンの働きが強い状態になります。
このためトレーニングをして大きくなりたい!体を変えたい!と考えてマンツーマン指導を選んだのであれば1年間はみっちりと指導を受けて、より効果的な実施計画のもと目標達成を目指すことが重要です。
効果を無駄にしないために
パーソナルトレーニングをやめるタイミングは?
ジムをやめるタイミングは非常にシンプルです。以下の条件に当てはまればそれが辞め時です。
❶期待した目標に到達でき満足した時
目的や目標に対してしっかりとした効果や結果が出せたのであれば継続はさほど意味がありません。
ここで大切なのが、その先を目指すイメージが作れるのであれば継続して先のイメージを達成することを新たな目標にして続けることが正しい判断です。
❷大きく体に変化が起きなくなり飽きてきた時
❶を達成後ですが、体に変化を期待できない場合は❶ののち続けた意味を失ってしまいます。
また、新目標を達成できないながらもライフワークとしてトレーニングが当たり前であれば辞める必要はありませんが、そうでなければより楽しくアクティブに動けられる趣味を見つけるのも正しい判断でしょう。
❸期待していたほどの効果が得られず継続する意味を感じられなくなった時
トレーナーの力量というところに焦点が行きますが、どうしても自分では食事がコントロールできず、トレーナーの忠告を守ることが難しい場合もあります。
受けていたサービスがあなたに合わないと感じたのであればさっさと辞めてしまい次のジムに移るうことも念頭に考えておくことは無駄な時間の浪費を防ぐチャンスになるかもしれません。
他にも、続かない理由の多くは【お金】と言われる事も多いです。
パーソナルトレーナーは何十万と払い最新の知識のアップデートに投資をしているため、レッスン価格を下げられない事実があるため、月に数回でもプロの指導を受けながらセルフトレーニングをお勧めします。
一人でわからないことやレベルを上げたい時にトレーナーからテクニックを引き出しておけば、指導者がそばにがいなくても運動を継続することは可能です。
理想は日常的に運動を取りこんでしまうことです。習慣になれば悩むことはありません。
脳と体で覚えた時こそやめる時です。メンテナンスとして数ヶ月に1度くらい確認する機会を持てると良いでしょう。
また、もう一つの手は、少人数制トレーニング(セミパーソナル)に移行することです。
2〜5人程度で行うグループトレーニングはマンツーマンほど細かく指導は受けられませんが、多人数(30人超)で行うレッスンよりしっかりとフォームチェックもしてもらえます。
一人当たりの料金もかなり安くなるので継続しやすくなります。当コネクトジムも少人数制のトレーニング指導を行っていますが、お友達と一緒に運動すると一人でやるよりも楽しくて続くというお声が多いです。
回数を減らしてもトレーナーの指示を仰ぐ機会を持つ
パーソナルジム通いを一旦終了した場合、学習した内容を指導なしに継続ができるか否かによって効果は変わります。
運動指導・食事制限はその人に合った内容で確認し提供をするので手法をご自身でしっかりと覚えて実践できると効果を維持できます。
しかし体は加齢に伴い変化をするものです。変化があるということは必ず何らかの不満が体に出現するでしょう。
この”不満”に対して改善をするという目標を立て、計画を練り、実践をしていく、健康や体つきに対するPDCAサイクルを回し続けることがとても重要になります。
パーソナルトレーニングにおいては、実は下記のような不満点の改善のための計画を立てているのです。
<ファーストステップ・プラン>
・目的や目標をはっきりさせる
・目的にあるバックグラウンドを認識する
・トレーニングで得られる効果や時期を身添える
・バックグラウンドと目標からゴールを設定する
・ゴールの為に必要な運動、食事、休息、日常生活での活動を考える
<セカンドステップ・ドゥ>
・行えるところから行動する(運動・食事・睡眠など)
・運動は全面性の法則に従う。(競技などの特殊な場合特異性の原作を意識する)
<サードステップ・チェック>
・提供を続けながら目標に対して効果を確認する
・効果から修正が必要な部分を確認する
<フォースステップ・アクション>
・修正内容を確認して生活に落とし込む
・修正内容を理解して続けていく
これらの体を変えるためのPDCA実践で目標に近い体でいられるのです・・・。が、これが最初からできたらパーソナルジムの門を叩くことはなかったでしょう。
もしこれを大変だと感じるのであれば、月に2~4回程度トレーナーに様々な面でチェックをしてもらうのは効果の維持や新しい目標を達成し続けるのに有効な手段です。